ー最新情報ー

2023年6月1日

「油空圧技術」 6月号に特集記事が掲載されました。

2021年6月5日                      

「潤滑経済」6月号に総説論文が掲載されました。

  

   お問合せ: 原本 雄一郎 (工学博士、山梨大名誉教授) 

       下記問い合わせフォームよりご連絡ください。          

                  



液晶潤滑剤とは

〜様々な利点を持つ世界初の潤滑材料〜


液晶潤滑剤とは、集合体として潤滑することにより、以下の特性が得られる世界で初めての潤滑剤です。


①蒸発による損失が無い(100℃2000時間加熱したとき、蒸発による重量減少がゼロ。)

②耐熱性が高い

③機械の耐久性を2.5〜40倍向上させることが可能

④発塵が少ない

 

日本トムソン株式会社(東証一部)では、世界で初めて液晶潤滑剤を直動案内機器や軸受製品に導入し、「液晶潤滑リニアウェイ」などの液晶潤滑シリーズを展開しております。

様々な機械に適用でき、既存の潤滑剤を液晶潤滑剤に置き換えるだけで、機械の耐久性や性能を大幅に向上させることが可能です。

御社の製品の高性能化の実現を当研究所と目指しませんか。




液晶潤滑剤の構造


液晶潤滑剤の構造をご紹介します。


 1)液晶分子の両末端に潤滑油の構造を組み込みました。




 2)液晶潤滑油分子はスメクチックという分子の集合状態を自己組織化により形成します。




 3)液晶潤滑剤は下記のように、10万分子〜1000万分子程度の集合状態を形成し、集合体の上面、下面に潤滑油構造がぎっしり並び、潤滑油構造が集合体どうしで滑り合うことにより潤滑します。



上記の構造により、集合体が金属表面を強力に保護しながら潤滑するため、液晶潤滑剤を使用した機械などの耐久性を大幅に向上させることが可能です。



液晶潤滑剤の特性


液晶潤滑剤の利点や特性をご紹介します。

①蒸発による損失がない

 液晶潤滑剤は高温下においても蒸発による損失がありません。セ氏100度で2000時間加熱した場合においても、残存率が100%となっており質量に変化がありません。

 一方、通常の炭化水素系の一般的なグリースでは、500時間後には90%ほどまで残存率が減少しており、液晶潤滑剤の優位性が確認できます。



②耐熱性が高い

 120℃の高温耐久試験を行った結果、液晶潤滑剤では他の潤滑剤と比較して少なくとも約2.5倍以上の距離の走行が可能となります。 

※出典:機械設計第63巻第6号 P99-103  , 2019



③機械の耐久性向上が可能

 これまでの潤滑油分子は下記の通りバラバラに存在しているだけなので、その上下から金属が接近してくると分子が左右に逃げるだけで金属の摩耗を防ぐ能力は非常に小さいです。


 

 それに対して、液晶潤滑剤は下記のように集合体を形成し集合体が金属の接近に抵抗するので、金属の摩耗を防ぐ能力が非常に高くなります。



 これらの特徴から、 従来の潤滑剤を使用した場合と比較すると機械の耐久性が2.5〜40倍に伸びることが耐久性試験により明らかになっています。

※出典:機械設計第63巻第6号 P99~103、2019



④発塵が少ない  

 発塵試験を実施した結果、市販の炭化水素系グリースと比較し発塵量が1/10となることが明らかになっております。※  これにより、超洗浄環境が求められる半導体製造装置、液晶およびELディスプレイ製造装置などに使用が可能です。

※出典:機械設計第63巻第6号 P99~103、2019



お問い合わせ

ご不明な点等ございましたら、下記連絡先までお気軽にお問い合わせ下さい。


機能性液晶材料研究所

東京都中央区日本橋蠣殻町1-33-4グランディール日本橋3F

所長:原本雄一郎(工学博士、山梨大学名誉教授)

電話番号:
03-6231-0796

液晶潤滑剤
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう